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算盤珠
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そろばんだま
ふりがな文庫
“
算盤珠
(
そろばんだま
)” の例文
一々
算盤珠
(
そろばんだま
)
を
弾
(
はじ
)
いて、口が一つ
殖
(
ふ
)
えればどう、二年
経
(
た
)
って子供が一人
産
(
うま
)
れればどうなるということまで、出来るだけ詳しく積って見た。
新世帯
(新字新仮名)
/
徳田秋声
(著)
と手品の
算盤珠
(
そろばんだま
)
を弾いて見せる訳にはいかなかつた。で、少将は一度手品といふものが見たくてまたらなかつたのだ。
手品師と蕃山
(新字旧仮名)
/
薄田泣菫
(著)
踵
(
かかと
)
のまがった靴を
履
(
は
)
いて、紫色の
袴
(
はかま
)
を引きずって、髪を
算盤珠
(
そろばんだま
)
のようにふくらまして勝手口から案内も
乞
(
こ
)
わずに
上
(
あが
)
って来た。これは主人の
姪
(
めい
)
である。
吾輩は猫である
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
「しかし
曽我
(
そが
)
だって、一人討つに二人死んでいる。忠臣蔵に至っては一人の為めに四十七人犠牲になっている。斯ういうことは武士道だから、元来
算盤珠
(
そろばんだま
)
に乗らないんだ」
首切り問答
(新字新仮名)
/
佐々木邦
(著)
余
(
よ
)
は
此
(
この
)
言葉を聞き此記録を書綴る心を起しぬ、此記録を読むものは
何人
(
なんびと
)
も悪事を働きては
間職
(
ましょく
)
に合わぬことを
覚
(
さと
)
り、
算盤珠
(
そろばんだま
)
に掛けても正直に暮すほど利益な事は無きを知らん
血の文字
(新字新仮名)
/
黒岩涙香
(著)
▼ もっと見る
手首まで彫つてある
剳青
(
ほりもの
)
が目立つせゐか、
糊
(
のり
)
の落ちた小弁慶の単衣物に
算盤珠
(
そろばんだま
)
の三尺をぐるぐる巻きつけたのも、意気と云ふよりは
寧
(
むし
)
ろ凄味のある、自堕落な心もちしか起させなかつた。
鼠小僧次郎吉
(新字旧仮名)
/
芥川竜之介
(著)
今どき
算盤珠
(
そろばんだま
)
のとれぬ仕事なんざ馬鹿々々しくてやれんからな。
探偵戯曲 仮面の男
(新字新仮名)
/
平林初之輔
(著)
と手品の
算盤珠
(
そろばんだま
)
を
弾
(
はじ
)
いて見せる訳に
往
(
ゆ
)
かなかつた。で、少将は一度手品といふものが見たくて堪らなかつたのだ。
茶話:03 大正六(一九一七)年
(新字旧仮名)
/
薄田泣菫
(著)
かうは言ふものの、依頼者の腹では、
画
(
ゑ
)
を頼めば、潤筆料がどつさり要る。書だとお辞儀を三つばかしすればそれで十分だと、ちやんと
算盤珠
(
そろばんだま
)
が
弾
(
はじ
)
いてあるのだ。
茶話:03 大正六(一九一七)年
(新字旧仮名)
/
薄田泣菫
(著)
算
常用漢字
小2
部首:⽵
14画
盤
常用漢字
中学
部首:⽫
15画
珠
常用漢字
中学
部首:⽟
10画
“算盤”で始まる語句
算盤
算盤玉
算盤気
算盤絞
算盤責
算盤屋
算盤縞
算盤高
算盤大事