“そろばんだま”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
算盤玉47.6%
算盤珠38.1%
十露盤玉9.5%
算珠盤玉4.8%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
藍微塵あいみじん素袷すあわせ算盤玉そろばんだまの三じゃくは、るから堅気かたぎ着付きつけではなく、ことった頬冠ほおかむりの手拭てぬぐいを、鷲掴わしづかみにしたかたちには、にくいまでの落着おちつきがあった。
おせん (新字新仮名) / 邦枝完二(著)
と手品の算盤珠そろばんだまを弾いて見せる訳にはいかなかつた。で、少将は一度手品といふものが見たくてまたらなかつたのだ。
手品師と蕃山 (新字旧仮名) / 薄田泣菫(著)
筆先ふでさき十露盤玉そろばんだまにてかすめ始めしが主人は巨萬きよまんの身代なれば少しの金にはも付ずわづかに二年の内に金子きんす六十兩餘をかすり今は熊本に長居ながゐやくなし近々に此土地を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
しかし、この魚の腹には俗に「鯔のへそ」という筋肉質で算珠盤玉そろばんだまのような形のした臓器が入っております。
生々流転 (新字新仮名) / 岡本かの子(著)