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筋目
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すじめ
ふりがな文庫
“
筋目
(
すじめ
)” の例文
自分は
筋目
(
すじめ
)
の家柄ではあるが、まだ
評定役
(
ひょうじょうやく
)
でしかないし、それに考えることもあるので、重臣会議にはなるべく出ないようにしている。
樅ノ木は残った:01 第一部
(新字新仮名)
/
山本周五郎
(著)
その二枚も、
他家
(
よそ
)
へお遣いものをしたときに器物に入れてくれた半紙をしまっておいたものなので、
筋目
(
すじめ
)
がついたり、
皺
(
しわ
)
がよったりしているものばかりだった。
何が私をこうさせたか:――獄中手記――
(新字新仮名)
/
金子ふみ子
(著)
於犬の如きは、同じ
筋目
(
すじめ
)
の者でありながら、本能寺直後には、立ちどころに、態度をかえ、秀吉ずれに、
媚
(
こび
)
を売って、身の栄達に
汲々
(
きゅうきゅう
)
たる——文字どおりの犬でござる。
新書太閤記:11 第十一分冊
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
甲斐
(
かい
)
のくに古府城では、
筋目
(
すじめ
)
ただしい家の娘たちが選まれて、代る代るお城へあがって草鞋を作ったり
蓆
(
むしろ
)
を編んだりするならわしがあった。
石ころ
(新字新仮名)
/
山本周五郎
(著)
ふと
蝋燭
(
ろうそく
)
の
焔
(
ほのお
)
を見て、ジイと
心耳
(
しんじ
)
を澄ます様子であったが、何思ったか、不意に、一刀の
鞘
(
さや
)
を払って畳の
筋目
(
すじめ
)
へ
逆持
(
さかも
)
ちに
切
(
き
)
ッ
尖
(
さき
)
を向け——ブスッと、
鍔
(
つば
)
の
際
(
きわ
)
まで突き通した。
鳴門秘帖:04 船路の巻
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
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客は
定
(
きま
)
っていなかった。原田は「
筋目
(
すじめ
)
」といって、国老になる家柄であり、柴田郡船岡で四千二百石ほどの
館主
(
たてぬし
)
である。つまり重臣のひとりだから、つきあいもひろいが、甲斐は誰にも好かれていた。
樅ノ木は残った:01 第一部
(新字新仮名)
/
山本周五郎
(著)
筋
常用漢字
小6
部首:⽵
12画
目
常用漢字
小1
部首:⽬
5画
“筋”で始まる語句
筋
筋違
筋骨
筋向
筋斗
筋道
筋肉
筋書
筋合
筋違橋