“筋目”の読み方と例文
読み方割合
すじめ100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
自分は筋目すじめの家柄ではあるが、まだ評定役ひょうじょうやくでしかないし、それに考えることもあるので、重臣会議にはなるべく出ないようにしている。
その二枚も、他家よそへお遣いものをしたときに器物に入れてくれた半紙をしまっておいたものなので、筋目すじめがついたり、しわがよったりしているものばかりだった。
於犬の如きは、同じ筋目すじめの者でありながら、本能寺直後には、立ちどころに、態度をかえ、秀吉ずれに、こびを売って、身の栄達に汲々きゅうきゅうたる——文字どおりの犬でござる。
新書太閤記:11 第十一分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)