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笠森
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かさもり
ふりがな文庫
“
笠森
(
かさもり
)” の例文
笠森
(
かさもり
)
のおせんだと、
誰
(
だれ
)
いうとなく
口
(
くち
)
から
耳
(
みみ
)
へ
伝
(
つた
)
わって
白壁町
(
しろかべちょう
)
まで
往
(
ゆ
)
くうちにゃァ、この
駕籠
(
かご
)
の
棟
(
むね
)
ッ
鼻
(
ぱな
)
にゃ、
人垣
(
ひとがき
)
が
出来
(
でき
)
やすぜ。のう
竹
(
たけ
)
おせん
(新字新仮名)
/
邦枝完二
(著)
この事件を担当した予審判事は、有名な
笠森
(
かさもり
)
氏であった。彼は普通の意味で名判事だったばかりでなく、ある多少風変りな趣味を持っているので一層有名だった。
心理試験
(新字新仮名)
/
江戸川乱歩
(著)
やがてはわがその頃の作品の批判に移りて、かかる種類のものにては
笠森
(
かさもり
)
お
仙
(
せん
)
が一篇
詞
(
ことば
)
最もおだやかに
想
(
こころ
)
最もやはらかに形また最もととのひしものなるべしと語られけり。
書かでもの記
(新字旧仮名)
/
永井荷風
(著)
徳川末期の江戸を彩った、血みどろの世界が、「
団七九郎兵衛
(
だんしちくろべえ
)
」になり「
稲田新助
(
いなだしんすけ
)
」になり、「
直助権兵衛
(
なおすけごんべえ
)
」になり、そして怨を含んで殺されて行く「
笠森
(
かさもり
)
お
仙
(
せん
)
」の美女殺戮の図となったのです。
芳年写生帖
(新字新仮名)
/
野村胡堂
(著)
「
淡路町
(
あわじちょう
)
からの使いで、例のものが、
笠森
(
かさもり
)
近くのさる下屋敷へ入ったことを突止めましたから、御足労ながら至急こちらまでお出かけ下さい。笠森稲荷の水茶屋でお待ち申すという口上でございます」
顎十郎捕物帳:02 稲荷の使
(新字新仮名)
/
久生十蘭
(著)
▼ もっと見る
「おっと、
御念
(
ごねん
)
には
及
(
およ
)
ばねえ。お
上
(
かみ
)
が
許
(
ゆる
)
しておくんなさりゃァ、
棒鼻
(
ぼうはな
)
へ、
笠森
(
かさもり
)
おせん
御用駕籠
(
ごようかご
)
とでも、
札
(
ふだ
)
を
建
(
た
)
てて
行
(
ゆ
)
きてえくらいだ」
おせん
(新字新仮名)
/
邦枝完二
(著)
「そうよ。おまけにこいつァ、ただの
女
(
おんな
)
の
爪
(
つめ
)
じゃァねえぜ。
当時
(
とうじ
)
江戸
(
えど
)
で、一といって二と
下
(
くだ
)
らねえといわれてる、
笠森
(
かさもり
)
おせんの
爪
(
つめ
)
なんだ」
おせん
(新字新仮名)
/
邦枝完二
(著)
笠
漢検準1級
部首:⽵
11画
森
常用漢字
小1
部首:⽊
12画
“笠森”で始まる語句
笠森稲荷
笠森様
笠森稻荷
笠森仙太郎
笠森稲荷側