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竜吐水
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りゅうどすい
ふりがな文庫
“
竜吐水
(
りゅうどすい
)” の例文
旧字:
龍吐水
四尺上に往きましたけれども御承知の通り、水は高うございますから、やはり
竜吐水
(
りゅうどすい
)
のように向こうの方によく落ちるのです。
後世への最大遺物
(新字新仮名)
/
内村鑑三
(著)
……おかげで、こちとらは、水だ、
竜吐水
(
りゅうどすい
)
だ、で、えらい骨を折らされた、と言っていた。……どうだ、ひょろ松、これでも妙だとは思わないか
顎十郎捕物帳:07 紙凧
(新字新仮名)
/
久生十蘭
(著)
荒削
(
あらけず
)
りの巨大な柱が
煤
(
すす
)
けた下に、大寺院の
庫裡
(
くり
)
で見るような大きな
土竈
(
へっつい
)
がある、三世紀以前の
竜吐水
(
りゅうどすい
)
がある、漬物の桶みたようなのがいくつも
転
(
ころ
)
がっている。
大菩薩峠:03 壬生と島原の巻
(新字新仮名)
/
中里介山
(著)
鳶口
(
とびぐち
)
、木製の
竜吐水
(
りゅうどすい
)
、強がりは清正のかぶと、銀紙の名刀、神楽の面は木彫の上物もあって、
外道
(
げどう
)
ひょっとこ、天狗、狐乃至は
素盞嗚尊
(
すさのおのみこと
)
などすばらしい出来
明治世相百話
(新字新仮名)
/
山本笑月
(著)
消防夫
(
ひけし
)
は
鳶
(
とび
)
といって、
梯子
(
はしご
)
持ち、
纏
(
まとい
)
持ちなどなかなか威勢の
好
(
い
)
いものであるが、その頃は
竜吐水
(
りゅうどすい
)
という不完全な消火機をもって水を
弾
(
はじ
)
き出すのが
関
(
せき
)
の
山
(
やま
)
で、実際に火を消すという働きになると
幕末維新懐古談:16 その頃の消防夫のことなど
(新字新仮名)
/
高村光雲
(著)
▼ もっと見る
さあ大変と早鐘やスリバンの響きに狼狽の体、
竜吐水
(
りゅうどすい
)
を持ち出すやら、四斗樽へ水を運ぶやら。
明治世相百話
(新字新仮名)
/
山本笑月
(著)
その御託宣をかしこまって人夫をかり立てるお取持——えんやえんやで
竜吐水
(
りゅうどすい
)
が繰込んで来る、
蛇籠
(
じゃかご
)
が持ち出されるという光景を見て、米友がばかばかしさを通り越して
大菩薩峠:29 年魚市の巻
(新字新仮名)
/
中里介山
(著)
“竜吐水”の解説
竜吐水(りゅうどすい)とは、江戸時代から明治時代にかけて用いられた消火道具(火消しの道具)である。名称は、竜が水を吐く様に見えたことからとされる。これを改良したものを雲竜水(うんりゅうすい)と呼ぶ。
(出典:Wikipedia)
竜
常用漢字
中学
部首:⽴
10画
吐
常用漢字
中学
部首:⼝
6画
水
常用漢字
小1
部首:⽔
4画
“竜”で始まる語句
竜
竜胆
竜宮
竜頭
竜巻
竜舌蘭
竜動
竜神
竜燈
竜泉寺