空手むなで)” の例文
期限が来て農夫から葡萄園の地代を受け取るためにしもべをその許につかわしたのに、彼らはこれをとらえて打ち叩き、空手むなでにて帰らしめた。またほかの僕を遣わしたのに、そのこうべに傷つけ、かつはずかしめた。
ひとり空手むなでに、山姫やまびめのりをこそ
白羊宮 (旧字旧仮名) / 薄田泣菫薄田淳介(著)
空手むなで、——荷足にたりのたぶたぶや
春鳥集 (旧字旧仮名) / 蒲原有明(著)
空手むなでしながらべき
晶子詩篇全集 (新字旧仮名) / 与謝野晶子(著)
あな空手むなでくちびるかわ
海潮音 (旧字旧仮名) / 上田敏(著)
雄々しや空手むなで眞裸まはだか
泣菫詩抄 (旧字旧仮名) / 薄田泣菫(著)
あな空手むなで、唇かわ
海潮音 (新字旧仮名) / 上田敏(著)