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稀々
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まれまれ
ふりがな文庫
“
稀々
(
まれまれ
)” の例文
それが
稀々
(
まれまれ
)
にはこういう事実も伝えられて、いよいよ
真面目
(
まじめ
)
なる女たちの、日ごろのたしなみの内に
算
(
かぞ
)
えられていたのである。
木綿以前の事
(新字新仮名)
/
柳田国男
(著)
初めから
稀々
(
まれまれ
)
にしか見なかった父宮であったから、今は第二の父と思っている源氏にばかり
馴染
(
なじ
)
んでいった。
源氏物語:05 若紫
(新字新仮名)
/
紫式部
(著)
非常に不満の
体
(
てい
)
にて
訪
(
と
)
い来る事も
稀々
(
まれまれ
)
なりしが、妾はなおそれとは気付かず、ただただ両親兄弟に対し前約を
履行
(
りこう
)
せざるを恥ずるが故とのみ思い取りしかば
妾の半生涯
(新字新仮名)
/
福田英子
(著)
稀々
(
まれまれ
)
に意外な暴威を振うのを実験した者が、これを神秘の力に帰するようになったので、他所の飢えたる鼠の群が、海を渡って入ってくる時などに
海上の道
(新字新仮名)
/
柳田国男
(著)
祭の物忌は今日は一般に省略に傾き、有れども無きに近い宮社が多い中に、なお
稀々
(
まれまれ
)
にはその旧例を厳守して、是をもって名を伝えているものが幾つかある。
海上の道
(新字新仮名)
/
柳田国男
(著)
▼ もっと見る
主たる用途は薬もしくは
呪法
(
じゅほう
)
であったが、なお
稀々
(
まれまれ
)
にはこれを
食餌
(
しょくじ
)
に
供
(
きょう
)
することもあった。
海上の道
(新字新仮名)
/
柳田国男
(著)
歴史には
尼将軍
(
あましょうぐん
)
、
淀
(
よど
)
の
方
(
かた
)
という類の婦人が、
稀々
(
まれまれ
)
には出て働いておりまして、国の幸福がこれによって左右せられたこともありますが、こういう人たちをわが仲間のうちと考えて
木綿以前の事
(新字新仮名)
/
柳田国男
(著)
もしくは今一段と
稀々
(
まれまれ
)
にしかおこらぬ事件で、人がそのために全力をふるい、精魂をつくして働かねばならぬようなさいにも、やはりふだんとはまったくちがった食べ物を用意し
母の手毬歌
(新字新仮名)
/
柳田国男
(著)
この山中には
五
(
いつ
)
つ
葉
(
ば
)
のうつ
木
(
ぎ
)
ありて、その下に黄金を埋めてありとて、今もそのうつぎの
有処
(
ありか
)
を求めあるく者
稀々
(
まれまれ
)
にあり。この長者は昔の金山師なりしならんか、このあたりには鉄を吹きたる
滓
(
かす
)
あり。
遠野物語
(新字新仮名)
/
柳田国男
(著)
稀
漢検準1級
部首:⽲
12画
々
3画
“稀”で始まる語句
稀
稀有
稀代
稀薄
稀世
稀〻
稀覯
稀覯書
稀品
稀人