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私方
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わたくしかた
ふりがな文庫
“
私方
(
わたくしかた
)” の例文
「御三男様御作
吐舌
(
したをはき
)
申候。被仰候事を被仰下、
辞気藹然
(
じきあいぜん
)
感じ申候。
私方
(
わたくしかた
)
菅
(
くわん
)
三も十五になり候。詩少しつくらせ候へ共きこえ不申候。」
伊沢蘭軒
(新字旧仮名)
/
森鴎外
(著)
茂「幸兵衛は坂本二丁目の
経師屋
(
きょうじや
)
桃山甘六
(
もゝやまかんろく
)
の弟子で、其の家が代替りになりました時、
暇
(
いとま
)
を取って、それから
私方
(
わたくしかた
)
に居りました」
名人長二
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
一面には食物問題の研究となり一面には家族的の交際となって何ほどの利益だか知れません。現に今日の
如
(
ごと
)
きも
私方
(
わたくしかた
)
の
心持
(
こころもち
)
では大原満君の送別会を兼ております。
食道楽:冬の巻
(新字新仮名)
/
村井弦斎
(著)
同道致しまして、お宅さまへ出ますが、何処へもお渡しなく
私方
(
わたくしかた
)
へお譲りが出来ましょうか
粟田口霑笛竹(澤紫ゆかりの咲分):02 粟田口霑笛竹(澤紫ゆかりの咲分)
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
大切な御用とは
何
(
ど
)
ういう筋かは知りませぬが、友さんは十四日の夕景、蟠龍軒一味の者にさん/″\な目に遇いましてな、
可愛相
(
かわいそう
)
に身体も自由にならないで、
私方
(
わたくしかた
)
へ泊りました、で
後の業平文治
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
▼ もっと見る
立「まア
怪
(
け
)
しからぬ仰せでございます、余計な事を申すようでございますが、友之助は御覧の通り疵だらけ、十四日夜はさん/″\
打
(
ぶ
)
たれて動きが取れませず、
私方
(
わたくしかた
)
へ泊り込んだのでございます」
後の業平文治
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
神君
(
しんくん
)
が
御帰依
(
ごきえ
)
の
摩利支尊天
(
まりしそんてん
)
の
御影
(
みえい
)
をお仕立になる時、此の
切
(
きれ
)
を
以
(
もっ
)
てお仕立になり、それを拝領した
旗下
(
はたもと
)
が有って、其の切を
私方
(
わたくしかた
)
で得て
拵
(
こしら
)
えた萠黄金襴の守袋で、此れを金入にしては済まん訳だが
松の操美人の生埋:02 侠骨今に馨く賊胆猶お腥し
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
私
常用漢字
小6
部首:⽲
7画
方
常用漢字
小2
部首:⽅
4画
“私”で始まる語句
私
私語
私共
私等
私達
私怨
私事
私刑
私窩子
私娼