“神君”の読み方と例文
読み方割合
しんくん100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
だから家康が立てた政治の根本方策は、「神君しんくんが定め置かれた通り」に自動的に適用されて、代を経るに従つて、どこまでも巧緻精妙化されて行く力を内蔵してゐたのである。
二千六百年史抄 (新字旧仮名) / 菊池寛(著)
神君しんくんだの権現様ごんげんさまだの東照公だのと言いはやす裏側で民衆の口は狸オヤジという。
家康 (新字新仮名) / 坂口安吾(著)
神君しんくん御帰依ごきえ摩利支尊天まりしそんてん御影みえいをお仕立になる時、此のきれもってお仕立になり、それを拝領した旗下はたもとが有って、其の切を私方わたくしかたで得てこしらえた萠黄金襴の守袋で、此れを金入にしては済まん訳だが