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神隠
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かみかく
ふりがな文庫
“
神隠
(
かみかく
)” の例文
南家の郎女が
神隠
(
かみかく
)
しに遭つたのは、其夜であつた。家人は、翌朝空が霽れ、山々がなごりなく見えわたる時まで、気がつかなかつたのである。
死者の書:――初稿版――
(新字旧仮名)
/
折口信夫
(著)
いかにしても見つからぬというのが
神隠
(
かみかく
)
しで、これに対しては右のごとき別種の手段が、始めて必要であったのだが、前代の人たちは久しい間の経験によって
山の人生
(新字新仮名)
/
柳田国男
(著)
生れつき
愚鈍
(
ぐどん
)
のために、何者かに強迫されて、江戸くんだりまで、連れて行かれ、つい五、六日前、
神隠
(
かみかく
)
しに
遭
(
あ
)
ったように、ボンヤリと、この小屋へ戻って来たのだ
牢獄の花嫁
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
云はば日本の
神隠
(
かみかく
)
しに、新解釈を加へたやうなものです。これはその
後
(
ご
)
ビイアスが、第四の空間へはひる
刹那
(
せつな
)
までも、
簡勁
(
かんけい
)
に二三書いてゐる。
殊
(
こと
)
に或少年が
行方
(
ゆくへ
)
知れずになる。
近頃の幽霊
(新字旧仮名)
/
芥川竜之介
(著)
ほんとうに
神隠
(
かみかく
)
しにでも逢った様な気がします。警察の
方
(
ほう
)
も
内々
(
ないない
)
で捜索を願ってあるんですし、主人を始め出入の方も手分けをして
方々
(
ほうぼう
)
探しているのですけれど、まるで手がかりがありません。
一寸法師
(新字新仮名)
/
江戸川乱歩
(著)
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神隠
(
かみかく
)
し
顎十郎捕物帳:11 御代参の乗物
(新字新仮名)
/
久生十蘭
(著)
八
黄昏
(
たそがれ
)
に女や子供の家の外に出ている者はよく
神隠
(
かみかく
)
しにあうことは
他
(
よそ
)
の国々と同じ。
遠野物語
(新字新仮名)
/
柳田国男
(著)
神
常用漢字
小3
部首:⽰
9画
隠
常用漢字
中学
部首:⾩
14画
“神”で始まる語句
神
神々
神輿
神楽
神田
神酒
神戸
神楽坂
神仏
神主