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神通自在
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じんつうじざい
されど今の御疑ひ
一〇二僻言ならぬは、大師は
神通自在にして
一〇三隠神を
役して道なきをひらき、
巌を
鐫るには土を
穿つよりも
易く、
大蛇を
一〇四禁め、
化鳥を
一〇五奉仕へしめ給ふ事
其の
頃からいつとなく
感得したものと
見えて、
仔細あつて、
那の
白痴に
身を
任せて
山に
籠つてからは
神変不思議、
年を
経るに
従ふて
神通自在ぢや、はじめは
体を
押つけたのが、
足ばかりとなり