神通自在じんつうじざい)” の例文
されど今の御疑ひ一〇二僻言ひがごとならぬは、大師は神通自在じんつうじざいにして一〇三隠神かくれがみえきして道なきをひらき、いはほるには土を穿うがつよりもやすく、大蛇をろち一〇四いましめ、化鳥けてう一〇五奉仕まつろへしめ給ふ事
ころからいつとなく感得かんとくしたものとえて、仔細しさいあつて、白痴ばかまかせてやまこもつてからは神変不思議しんぺんふしぎとしるにしたがふて神通自在じんつうじざいぢや、はじめはからだつけたのが、あしばかりとなり
高野聖 (新字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)