トップ
>
碪
>
きぬた
ふりがな文庫
“
碪
(
きぬた
)” の例文
江戸演劇に用ひらるる鳴物は
独
(
ひと
)
り三絃の合方のみに
留
(
とど
)
まらず
本釣鐘
(
ほんつりがね
)
、
時
(
とき
)
の鐘、波の音、風の音、
雨車
(
あまぐるま
)
の如きを初めとし、
谺
(
こだま
)
、
碪
(
きぬた
)
、
虫笛
(
むしぶえ
)
江戸芸術論
(新字新仮名)
/
永井荷風
(著)
この狂言では桃井家の後室
碪
(
きぬた
)
の前がこの古城にかくれ棲み、妖怪といつわって家再興の味方をあつめるという筋で、若殿陸次郎などというのもある。
小坂部伝説
(新字新仮名)
/
岡本綺堂
(著)
疳癪がおこつた時には表の米屋が白犬を
擲
(
は
)
ると思ふて私の家の洗ひかへしを
光沢出
(
つやだ
)
しの
小槌
(
こづち
)
に、
碪
(
きぬた
)
うちでも遣りに来て下され、それならばお前さんも人に憎くまれず私の方でも大助り
わかれ道
(新字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
碪
(
きぬた
)
青磁なんといっておりますのはすなわちそれであります。
古陶磁の価値:――東京上野松坂屋楼上にて――
(新字新仮名)
/
北大路魯山人
(著)
都には風のつてにも稀れなりし
碪
(
きぬた
)
のおとを枕にぞ聞く
中世の文学伝統
(新字新仮名)
/
風巻景次郎
(著)
▼ もっと見る
疳癪
(
かんしやく
)
がおこつた
時
(
とき
)
には
表
(
おもて
)
の
米屋
(
こめや
)
が
白犬
(
しろいぬ
)
を
擲
(
は
)
ると
思
(
おも
)
ふて
私
(
わたし
)
の
家
(
うち
)
の
洗
(
あら
)
ひかへしを
光澤出
(
つやだ
)
しの
小槌
(
こづち
)
に、
碪
(
きぬた
)
うちでも
遣
(
や
)
りに
來
(
き
)
て
下
(
くだ
)
され、それならばお
前
(
まへ
)
さんも
人
(
ひと
)
に
憎
(
にく
)
まれず
私
(
わたし
)
の
方
(
はう
)
でも
大助
(
おほだす
)
かり
わかれ道
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
疳癪がおこつた時には表の米屋が白犬を
擲
(
は
)
ると思ふて私の家の洗ひかへしを
光澤出
(
つやだ
)
しの小槌に、
碪
(
きぬた
)
うちでも遣りに來て下され、夫れならばお前さんも人に憎くまれず私の方でも大助かり
わかれ道
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
碪
漢検1級
部首:⽯
14画
“碪”を含む語句
鉄碪
碪手青磁
鐵碪臺