“鉄碪”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
かなしき50.0%
かなとこ25.0%
てっちん25.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
二寸四方の小さな鉄碪かなしきろうを溶かすアルコールランプとがあればよい。その鑞は、以前は樹脂と油煙とで作られていて、一斤四フランもしていた。
そうしているうちに鍛冶たんや兵が鉄碪かなとこや鉄の足環を持ちだしてきて、囚徒兵の足の鎖付けがはじまった。三尺ばかりの鎖のついた足環を両方の足に嵌め、鎹釘かすがいをハンマーで打ち締める。
ノア (新字新仮名) / 久生十蘭(著)
平和と観念とに疲れはてた彼らは、血まみれのこぶしをしてる活動が他日フランスの強勢を鍛え出すはずの、「戦闘の鉄碪てっちん」を賛美していた。