鉄碪かなしき)” の例文
二寸四方の小さな鉄碪かなしきろうを溶かすアルコールランプとがあればよい。その鑞は、以前は樹脂と油煙とで作られていて、一斤四フランもしていた。
全自然は、蓄積された力の爆発を待ち、重々しく振り上げられ、黒雲の鉄碪かなしきの上に一挙に打ちおろされんとする、鉄槌てっついの打撃を待っている。陰惨な熱い大きな影が通り過ぎる。熱火の風が吹き起こる。