“かなとこ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
鉄床41.7%
鉄砧16.7%
16.7%
金砧8.3%
鉄碪8.3%
鐵床8.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
しからば帝食うただけの卵を出すべしとて、牛頭ごず人身じんしんの獄卒して、鉄床かなとこ上にしたる帝を鉄梁もておさえしむるに、両肩裂けて十余石ばかりの卵こぼれづ。
そして鉄砧かなとこのやうに熱くなつてゐる地べたを、どこをあてどともなく這ひ廻つてゐたが、乾いた砂がからだ中にへばりつくので、自分でもどつちが頭だか、尻尾だか見境がつかなかつたらしく
独楽園 (新字旧仮名) / 薄田泣菫(著)
弟さらばとて明玉をとりいだし鍛冶かぢするかなとこの上にのせかなつちをもて力にまかせて打ければ、をしむべし明玉砕破くだけて内に白玉をはらみしがそれもくだけ、水ありて四方あたり飛散とびちりけり。
金砧かなとこ垂れて、黄金の堅き鎖は汝の手
イーリアス:03 イーリアス (旧字旧仮名) / ホーマー(著)
そうしているうちに鍛冶たんや兵が鉄碪かなとこや鉄の足環を持ちだしてきて、囚徒兵の足の鎖付けがはじまった。三尺ばかりの鎖のついた足環を両方の足に嵌め、鎹釘かすがいをハンマーで打ち締める。
ノア (新字新仮名) / 久生十蘭(著)
しかく陳じて鐵床かなとこを立ちて*煤けし巨躯起し、 410
イーリアス:03 イーリアス (旧字旧仮名) / ホーマー(著)