“きぬた”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
88.1%
10.4%
擣衣1.5%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
卯の花の礼心には、きぬたまき、紅梅餅、と思っただけで、広小路へさえ急足いそぎあし、そんな暇は貰えなかったから訪ねる事が出来なかった。
雪柳 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
この狂言では桃井家の後室きぬたの前がこの古城にかくれ棲み、妖怪といつわって家再興の味方をあつめるという筋で、若殿陸次郎などというのもある。
小坂部伝説 (新字新仮名) / 岡本綺堂(著)
さびしとは世のつね、命つれなくさへ思はれぬ。擣衣きぬたおとまじりて聞えたるいかならん。くちなどはやして小さき子の大路を走れるは、さも淋しき物のをかしう聞ゆるやと浦山うらやましくなん。
あきあはせ (新字旧仮名) / 樋口一葉(著)