みじけ)” の例文
笛の男 明後日あさってげいから、おやしろ祭礼で、羽目はめさはずいて遊びますだで、刈入時かりいれどきの日はみじけえ、それでは気の毒と存じまして、はあ、これへ出合いましたでごぜえますがな。
多神教 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
どうしたってじゃが沼でへびるまで知って居るのだ、すっかり種が上っているのだわっちも今ア兄貴をかぶって、長い浮世にみじけえ命、うめえものを沢山喰って、てい放題をてえわさ
「そうよなア、こちとら気がみじけえんだ。どこでもいいから、ぱッと燃え上っちまえ!」
魔像:新版大岡政談 (新字新仮名) / 林不忘(著)
「おい、そう真面目くさらねえで、早く下りて来ねえな。日はみじけえやな」
坑夫 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
「挨拶なんかいいや、気がみじけえんだ。喧嘩かい」
魔像:新版大岡政談 (新字新仮名) / 林不忘(著)