短銃たんじゅう)” の例文
「ここは鐘巻かねまき陣地じんちもどうよう、鉄砲紋てっぽうもんりまわしたこのなかへ、むだんで一歩たりとみこんで見よ、渡来とらい短銃たんじゅうをもって応対おうたい申すぞ」
神州天馬侠 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
十一月の五日、めいめいこしに短銃たんじゅうをさげ、ゴルドン、ドノバン、イルコックの三人は、さらに鳥打ちじゅうをかたにかけた。
少年連盟 (新字新仮名) / 佐藤紅緑(著)
まん一の場合ばあいおもんぱかって、短銃たんじゅう猟銃りょうじゅうなどを携帯けいたいしながら、このあやしげなふねざしてこいでゆきました。
カラカラ鳴る海 (新字新仮名) / 小川未明(著)
なにをいいふくめられたか、蛾次郎がじろうは、卜斎ぼくさいから、銀鋲ぎんびょうのスペイン短銃たんじゅうと一りょうほどの金子きんすをもらって、すっかり仕事をのみこんでしまった。
神州天馬侠 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
「気をつけろよ、短銃たんじゅうをポケットから出しておくれ」
少年連盟 (新字新仮名) / 佐藤紅緑(著)
と、蛾次は短銃たんじゅうをおッぽりだして、自分の顔をおさえてしまった。そして、ベッ……と顔をしかめながらッ立った。
神州天馬侠 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
つばさったらんのように、飛びしさった龍耳りゅうじ老人の手には、黒檀柄こくたんえ銀鋲ぎんびょうを打ったスペイン型の短銃たんじゅう! 真綿まわたのようなけむりをいて持たれている……。
鳴門秘帖:05 剣山の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)