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真下
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まっした
ふりがな文庫
“
真下
(
まっした
)” の例文
旧字:
眞下
多津吉は、
盥
(
たらい
)
のごとき鉄鉢を片手に、片手を雲に
印象
(
いんぞう
)
した、銅像の大きな顔の、でっぷりした
頤
(
あご
)
の
真下
(
まっした
)
に、
屹
(
きっ
)
と瞳を
昂
(
あ
)
げて言った。
ピストルの使い方:――(前題――楊弓)
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
遠くの眺望から眼を転じて、
直
(
す
)
ぐ
真下
(
まっした
)
の街を見下すと、銀座の表通りと並行して、幾筋かの裏町は高さの揃った屋根と屋根との間を
真直
(
まっすぐ
)
に貫き走っている。
銀座界隈
(新字新仮名)
/
永井荷風
(著)
遠くの眺望から眼を転じて、直ぐ
真下
(
まっした
)
の街を
見下
(
みおろ
)
すと、銀座の表通りと並行して、幾筋かの裏町は高さの揃った屋根と屋根との間を真直に貫き走っている。
銀座
(新字新仮名)
/
永井荷風
(著)
……此を
高櫓
(
たかやぐら
)
から
蟻
(
あり
)
が
葛籠
(
つづら
)
を
背負
(
しょ
)
つたやうに、小さく
真下
(
まっした
)
に
覗
(
のぞ
)
いた、係りの役人の
吃驚
(
びっくり
)
さよ。
陽
(
ひ
)
の
面
(
おもて
)
の
蝕
(
むしば
)
んだやうに目が
眩
(
くら
)
んで、折からであつた、
八
(
や
)
つの太鼓を、ドーン、ドーン。
妖魔の辻占
(新字旧仮名)
/
泉鏡花
(著)
真
常用漢字
小3
部首:⽬
10画
下
常用漢字
小1
部首:⼀
3画
“真”で始まる語句
真
真似
真面目
真実
真直
真中
真紅
真暗
真赤
真鍮