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看客
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かんきゃく
ふりがな文庫
“
看客
(
かんきゃく
)” の例文
ここで
後見
(
こうけん
)
がおれば、太夫さんのために面白おかしく芸当の前触れをして
看客
(
かんきゃく
)
を嬉しがらせるだろうけれど、米友にはさっぱり後見が附いていません。
大菩薩峠:17 黒業白業の巻
(新字新仮名)
/
中里介山
(著)
この時演劇は既に
今日
(
こんにち
)
吾人
(
ごじん
)
の
目睹
(
もくと
)
するが如く、セリ
出
(
だし
)
、
廻
(
まわり
)
道具、がんどう
返
(
がえし
)
等あらゆる舞台装置の法を
操座
(
あやつりざ
)
より応用し、劇場の構造
看客
(
かんきゃく
)
の観覧席をもまた完備せしめき。
江戸芸術論
(新字新仮名)
/
永井荷風
(著)
魔術師は
看客
(
かんきゃく
)
の目の前で生きた女を胴切りにしたり、箱詰めの
小女
(
こおんな
)
を
剣
(
つるぎ
)
の
芋刺
(
いもざ
)
しにしたり、彼女を殺害して鮮血したたる生首を転がして見せたり、
或
(
あるい
)
は
立所
(
たちどころ
)
に人を眠らせ、自由自在の暗示を与え
魔術師
(新字新仮名)
/
江戸川乱歩
(著)
その勢い、いかにも殺気満々たるものですから、誰もうかとは手出しができないでいるうちに、
看客
(
かんきゃく
)
の中の気の弱いのは、先を争うて逃げようとする。
大菩薩峠:24 流転の巻
(新字新仮名)
/
中里介山
(著)
男女
烏合
(
うごう
)
の
徒
(
と
)
を集めて芝居をしてさえもし芸術のためというような名前を付けさえすればそれ相応に
看客
(
かんきゃく
)
が来る。田舎の中学生の虚栄心を
誘出
(
さそいだ
)
して投書を
募
(
つの
)
れば文学雑誌の経営もまた容易である。
日和下駄:一名 東京散策記
(新字新仮名)
/
永井荷風
(著)
▼ もっと見る
持って来た番付を押開いて、高く掲げて
看客
(
かんきゃく
)
に警告したのは大いに
利
(
き
)
き目があって、すべての看客がおのおの携帯の番付を照らし合わせて見ると、なるほど、
老
(
び
)
と
土
(
ど
)
の違いがある。
大菩薩峠:24 流転の巻
(新字新仮名)
/
中里介山
(著)
看
常用漢字
小6
部首:⽬
9画
客
常用漢字
小3
部首:⼧
9画
“看”で始まる語句
看
看護
看板
看破
看做
看過
看病
看護婦
看経
看守