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白拍子
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しらびやうし
ふりがな文庫
“
白拍子
(
しらびやうし
)” の例文
言ひ伝へによると、
白拍子
(
しらびやうし
)
静
(
しづか
)
が母の
磯禅師
(
いそのぜんじ
)
はこゝに住むでゐたのださうで、禅師の
血統
(
ちすぢ
)
はその後も伝はつてゐるが、
産
(
うま
)
れる娘は皆
醜婦揃
(
すべたぞろ
)
ひである。
茶話:02 大正五(一九一六)年
(新字旧仮名)
/
薄田泣菫
(著)
其方も見つらん、
去
(
さん
)
ぬる春の花見の宴に、一門の面目と
稱
(
たゝ
)
へられて、
舞妓
(
まひこ
)
、
白拍子
(
しらびやうし
)
にも比すべからん
己
(
おの
)
が
優技
(
わざ
)
をば、さも誇り顏に見えしは、親の身の中々に
恥
(
はづ
)
かしかりし。
滝口入道
(旧字旧仮名)
/
高山樗牛
(著)
桜の
釣板
(
つりいた
)
、
張子
(
はりこ
)
の鐘、それからアセチレン
瓦斯
(
ガス
)
の神経質な光。お前は
金紙
(
きんがみ
)
の
烏帽子
(
ゑぼし
)
をかぶつて、
緋鹿子
(
ひがのこ
)
の振袖をひきずりながら、恐るべく皮肉な
白拍子
(
しらびやうし
)
花子の役を勤めてゐる。
動物園
(新字旧仮名)
/
芥川竜之介
(著)
饗宴の盛大善美を盡せることは言ふも
愚
(
おろか
)
なり、庭前には錦の幔幕を張りて舞臺を設け、管絃鼓箏の響は興を助けて短き春の夜の
闌
(
ふ
)
くるを知らず、
豫
(
かね
)
て召し置かれたる
白拍子
(
しらびやうし
)
の舞もはや終りし頃ほひ
滝口入道
(旧字旧仮名)
/
高山樗牛
(著)
“白拍子”の解説
白拍子(しらびょうし)は、平安時代末期から鎌倉時代にかけて起こった歌舞の一種。及びそれを演ずる芸人。
主に男装の遊女や子供が今様や朗詠を歌いながら舞ったものを指すが、男性の白拍子もいた。素拍子(しらびょうし)とも書き、この場合は無伴奏の即興の舞を指す。
(出典:Wikipedia)
白
常用漢字
小1
部首:⽩
5画
拍
常用漢字
中学
部首:⼿
8画
子
常用漢字
小1
部首:⼦
3画
“白”で始まる語句
白
白粉
白髪
白痴
白洲
白眼
白衣
白刃
白銀
白々