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申出
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もうしいで
ふりがな文庫
“
申出
(
もうしいで
)” の例文
よしその以前に、庄太郎が嫌疑者として
捉
(
とら
)
われる様なことがあっても、二郎の
申出
(
もうしいで
)
さえあれば、訳なく疑いを晴すことが出来る。
灰神楽
(新字新仮名)
/
江戸川乱歩
(著)
一、一味の
各
(
おのおの
)
存寄
(
ぞんじより
)
申出
(
もうしいで
)
られ候とも、自己の意趣を
含
(
ふくみ
)
申
妨
(
さまたげ
)
候儀これ
有
(
ある
)
まじく候。誰にても理の当然に申合すべく候。
四十八人目
(新字新仮名)
/
森田草平
(著)
掛引
(
かけひき
)
の
妙
(
みょう
)
を得たるものなれども、政府にてはかかる
企
(
たくら
)
みと知るや知らずや、財政
窮迫
(
きゅうはく
)
の
折柄
(
おりから
)
、この
申出
(
もうしいで
)
に逢うて
恰
(
あたか
)
も
渡
(
わた
)
りに
舟
(
ふね
)
の
思
(
おもい
)
をなし、
直
(
ただち
)
にこれを
承諾
(
しょうだく
)
したるに
瘠我慢の説:04 瘠我慢の説に対する評論について
(新字新仮名)
/
石河幹明
(著)
落ち着けて聴いて下さいませ! 妾、あの、大変お気の毒ではございますけれども、よく/\考えて見ましたところ、
貴君
(
あなた
)
のお
申出
(
もうしいで
)
に応ずることが出来ないのでございます。
真珠夫人
(新字新仮名)
/
菊池寛
(著)
丹波丹六はA教授に対して、厳重に答案の再審査を求めましたが、もとよりそんな
申出
(
もうしいで
)
は容れられる
筈
(
はず
)
もなく、野球の審判と同様で、教授の採点は神聖冒すべからざるものになっているのでした。
奇談クラブ〔戦後版〕:11 運命の釦
(新字新仮名)
/
野村胡堂
(著)
▼ もっと見る
別段悪いことでもないし、若しそれを拒絶したら学資が
途絶
(
とだ
)
えるので、僕は何の考えもなくこの
申出
(
もうしいで
)
を承諾した。そうして、僕の呪われた研究が始まったのだ。
孤島の鬼
(新字新仮名)
/
江戸川乱歩
(著)
少し走ると青年が妙なことを云い出したが、どうでもなれと捨鉢の愛之助は無論この
申出
(
もうしいで
)
を承諾した。
猟奇の果
(新字新仮名)
/
江戸川乱歩
(著)
私としてはお宅の損害を
恢復
(
かいふく
)
しさえすれば、それで役目が済むのですから、下手にやって
虻蜂
(
あぶはち
)
とらずに終るよりはと思って、賊の
申出
(
もうしいで
)
を承知して帰った様な次第です。
黒手組
(新字新仮名)
/
江戸川乱歩
(著)
云うまでもなく、私は静子の
申出
(
もうしいで
)
を
容
(
い
)
れて、出来る丈けの助力をすることを承諾した。
陰獣
(新字新仮名)
/
江戸川乱歩
(著)
木島刑事は、治良右衛門の真面目な
申出
(
もうしいで
)
を鼻であしらった。
地獄風景
(新字新仮名)
/
江戸川乱歩
(著)
申
常用漢字
小3
部首:⽥
5画
出
常用漢字
小1
部首:⼐
5画
“申出”で始まる語句
申出候