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甲夜
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よひ
晴したく思ふ
折から云々と
言はれて大きに
意に喜び其
上ならず母親も
留守と云るは
序よしと早くも
思案し
莞爾笑み夫は
嘸かし面白ふ御座りませうが
甲夜のうちは
親父も起きてを
整のへ
坐り居て
夫と見るよりお光さんか
定めし
甲夜からお出で有らうと
待草臥て居りたるにと云へばお光も
莞爾に
吾儕も早く來たいのは
山々なれど
父親がお寢なさらぬので家が出られず
只氣を
“甲夜”の意味
《名詞》
甲 夜(こうや)
五夜または五更または更点法における最初の時間帯のこと。十二辰刻では戌の刻に相当する。現代の時刻ではおおよそ午後7時から10時までの間の2時間程度にあたる。
(出典:Wiktionary)