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生計向
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くらしむき
ふりがな文庫
“
生計向
(
くらしむき
)” の例文
娘とは格が違うからという意味で、できるだけ倹約したところで、現在の
生計向
(
くらしむき
)
に多少苦しい負担の暗影を投げる事はたしかであった。
明暗
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
市
(
まち
)
へお島を
私
(
そっ
)
と住わしておこうと云う相談も出たが、精米所の補助を受けて、かつかつ遣っている浜屋の
生計向
(
くらしむき
)
では、それも出来ない相談であった。
あらくれ
(新字新仮名)
/
徳田秋声
(著)
女同志は重寶なもので、妻は既う内儀と
種々
(
いろ/\
)
生計向
(
くらしむき
)
の話などをしてゐる。
札幌
(旧字旧仮名)
/
石川啄木
(著)
持って生れた楽天的な広い
横断面
(
おうだんめん
)
もあった。神経質な彼はまた誤解を恐れた。ことに
生計向
(
くらしむき
)
に不自由のないものが、比較的貧しい階級から受けがちな尊大
不遜
(
ふそん
)
の誤解を恐れた。
明暗
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
其
(
それ
)
も
其筈
(
そのはづ
)
、
実家
(
さと
)
は
生計向
(
くらしむき
)
も
豊
(
ゆた
)
かに、
家柄
(
いへがら
)
も
相当
(
さうたう
)
に
高
(
たか
)
く、
今年
(
ことし
)
五十
幾許
(
いくつ
)
かの
父
(
ちゝ
)
は
去年
(
きよねん
)
まで
農商務省
(
のうしやうむしやう
)
の
官吏
(
くわんり
)
を
勤
(
つと
)
め、
嫡子
(
ちやくし
)
は
海軍
(
かいぐん
)
の
大尉
(
たいゐ
)
で、
今
(
いま
)
朝日艦
(
あさひかん
)
に
乗組
(
のりく
)
んで
居
(
を
)
り、
光子
(
みつこ
)
は
唯
(
たつ
)
た
一人
(
ひとり
)
の
其妹
(
そのいまうと
)
として
背負揚
(新字旧仮名)
/
徳田秋声
(著)
▼ もっと見る
女同志は重宝なもので、妻は既う内儀と種々
生計向
(
くらしむき
)
の話などをしてゐる。
札幌
(新字旧仮名)
/
石川啄木
(著)
生
常用漢字
小1
部首:⽣
5画
計
常用漢字
小2
部首:⾔
9画
向
常用漢字
小3
部首:⼝
6画
“生計”で始まる語句
生計
生計費