“生瀬(なませ)” の例文
此(こ)の時(とき)の旅(たび)に、色彩(いろ)を刻(きざ)んで忘(わす)れないのは、武庫川(むこがは)を過(す)ぎた生瀬(なませ)の停車場(ていしやぢやう)近(ちか)く、向(むか)う上(あが)りの徑(こみち)に、じり/\と蕊(しん)に香(にほひ)を立(た)てて咲揃(さきそろ)つた眞晝(まひる)の芍藥(しやくやく)と、横雲(よこぐも)を眞黒(まつくろ)に、嶺(みね)が颯(さつ)と暗(くら)かつた
城崎を憶ふ (旧字旧仮名) / 泉鏡花(著)