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甘
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かん
ふりがな文庫
“
甘
(
かん
)” の例文
天草
(
てんぐさ
)
で作った
心太
(
ところてん
)
や、
甘
(
かん
)
ぞうを入れた甘露水などを売っていたが、それでは金がさにならないので、多くは、怪しげな女が地酒を冷やしてひさいでいた。
私本太平記:09 建武らくがき帖
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
また日本にては、貧家の子が菓子屋に奉公したる初には、
甘
(
かん
)
をなめて自から禁ずるを知らず、ただこれを随意に任してその飽くを待つの外に
術
(
すべ
)
なしという。
経世の学、また講究すべし
(新字新仮名)
/
福沢諭吉
(著)
甘
(
かん
)
の父親がまだ生きている時、甘の家には一羽の鸚鵡を
蓄
(
か
)
ってあったが、ひどく
慧
(
りこう
)
な鳥であった。ある時珏はその鸚鵡に
餌
(
えさ
)
をやった。それは珏が四つか五つの時であったが、父親に訊いた。
阿英
(新字新仮名)
/
蒲 松齢
(著)
何よりも先に、車の側へ行って、かかるご難儀をおかけしたのは臣の罪であると、
甘
(
かん
)
夫人に深く謝した。
三国志:06 孔明の巻
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
ただにこれを一掃するのみならず、順良の極度より詭激の極度に移るその有様は、かの仏蘭西北部の人が葡萄酒に酔い、菓子屋の
丁稚
(
でっち
)
が
甘
(
かん
)
に
耽
(
ふけ
)
るが如く、
底止
(
ていし
)
するところを知らざるにいたるべし。
経世の学、また講究すべし
(新字新仮名)
/
福沢諭吉
(著)
▼ もっと見る
「どうしてですか。玄徳には正室の
甘
(
かん
)
夫人があるのに、まさか呉侯のお妹君を、彼の側室へなどと……第一そんな縁談を呉侯のお耳へ入れることだってはばかられるではありませんか」
三国志:08 望蜀の巻
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
彼は
襄陽
(
じょうよう
)
を立つときから、主君の
眷属
(
けんぞく
)
二十余人とその従者や——わけても
甘
(
かん
)
夫人だの、
糜
(
び
)
夫人だの、また幼主
阿斗
(
あと
)
などの守護をいいつけられていたので、その責任の重大を深く感じていた。
三国志:07 赤壁の巻
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
すると
甘
(
かん
)
夫人は
三国志:05 臣道の巻
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
“甘”の解説
あまいこと。あまいもの。甘味を参照。
漢字の部首の一つ。甘部を参照。
甘 (姓) - 漢姓のひとつ。
中国の古代地名、甘のこと。本記事で説明。
甘(かん)は中国の古い地名。現在の中華人民共和国陝西省西安市鄠邑区甘亭鎮にあたる。
夏の帝啓が、諸侯の有扈氏を破った古戦場。この地で、書経の「甘誓」は発表された。
(出典:Wikipedia)
甘
常用漢字
中学
部首:⽢
5画
“甘”を含む語句
甘味
甘美
甘藍
甘藷
甘睡
甘蔗
甘藷畑
甘酸
甘草
甘々
甘薯
甘蕉
花甘藍
甘酒
甘受
甘木
甘垂
甘干
甘葛
甘納豆
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