がめ)” の例文
五升がめの大きさの卵一つを与え、かの国に行かば、これを大木の下に埋めよ、しからざれば殺すぞという。
なべへ水を入れたのも、鰹節かつぶしをかいたのも、汁の實を入れたのも、そして戸棚の味噌の小出しがめから、杓子しやもじで味噌出して、鍋の中に入れたのも、こと/″\くお夏のやつたことに間違ひもなく
主人は白い長い腭鬚あごひげをひっぱり、黒ちりめんの羽織で、大きなしとねに坐り、銀の長ぎせるで煙草タバコをのみ、曲彔きょくろくをおき、床わきには蒔絵まきえ琵琶びわを飾り、金屏きんびょうの前の大がめに桜の枝を投げ入れ
約束の九日になると、左門はいつもよりはやく起き出して、草屋ながらきれいに掃除し、黄菊白菊を二枝三枝、小がめにいけ、とぼしい財布をはたいて酒飯の用意にかかった。それを見て老母がいった。