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環視
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かんし
ふりがな文庫
“
環視
(
かんし
)” の例文
当時外国公使はいずれも横浜に
駐剳
(
ちゅうさつ
)
せしに、ロセツは各国人
環視
(
かんし
)
の中にては事を
謀
(
はか
)
るに
不便
(
ふべん
)
なるを認めたることならん、
病
(
やまい
)
と称し
飄然
(
ひょうぜん
)
熱海
(
あたみ
)
に去りて
容易
(
ようい
)
に帰らず
瘠我慢の説:04 瘠我慢の説に対する評論について
(新字新仮名)
/
石河幹明
(著)
忠明は、心得たりと、わざと大刀は門弟にあずけ、鉄扇ひとつ携えて、衆人
環視
(
かんし
)
のまん中へ出て行った。
剣の四君子:05 小野忠明
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
衆人
環視
(
かんし
)
の部屋のなかで強制的にやらされるんでは、どうも——たとえヨシコは人の眼から隠していても、そのヨシコのさきにコップを当てがって、小便をするんでは
いやな感じ
(新字新仮名)
/
高見順
(著)
京都の
人
(
ひと
)
は、「
晴
(
はれ
)
がましい」という
言葉
(
ことば
)
を使う、すなわち東京のいわゆる、「きまりが悪い」の意で、目立つ所に立ち、多数の
環視
(
かんし
)
のもとに出ることを
晴
(
はれ
)
がましいといって
引込
(
ひっこ
)
むが
自警録
(新字新仮名)
/
新渡戸稲造
(著)
衆人
環視
(
かんし
)
のなかに出てきたのは、この鍋と、ありがたく頂戴の紙きれであった。
丹下左膳:02 こけ猿の巻
(新字新仮名)
/
林不忘
(著)
▼ もっと見る
あなたが、衆人
環視
(
かんし
)
のなかで泣いていたのです。
オリンポスの果実
(新字新仮名)
/
田中英光
(著)
晴れの盛儀になるとたれの顔もみなよそゆきになって、衆目の
環視
(
かんし
)
がその自意識を過剰にさせる。
私本太平記:13 黒白帖
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
満目
環視
(
かんし
)
のなかでお粂を殺してみせようと計りましたが、かれに用意があったため、伊兵衛と馬春堂の書いた狂言は、今も彼等のいっている通り、あんまりうまく当り過ぎました。
江戸三国志
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
群集の
環視
(
かんし
)
につつまれて、
退
(
の
)
ッ引きならない破目に立った重蔵と千浪とは、今や、どこまで足許をつけ込んでくるこの
無頼
(
ならず
)
者の難題にまったく当惑してしまった。と、
蓆囲
(
むしろがこ
)
いの蔭から
剣難女難
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
ばっと人々の
環視
(
かんし
)
の中へ駈け出して行ったので
山浦清麿
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
“環視”の意味
《名詞》
複数の人が周囲を取り囲んで見ること。
(出典:Wiktionary)
環
常用漢字
中学
部首:⽟
17画
視
常用漢字
小6
部首:⾒
11画
“環”で始まる語句
環
環境
環礁
環飾
環状
環状星雲
環付螺釘
環帯
環麺麭
環中