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現前
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げんぜん
ふりがな文庫
“
現前
(
げんぜん
)” の例文
行灯
(
あんどう
)
も
蕪村
(
ぶそん
)
の
画
(
え
)
も、畳も、
違棚
(
ちがいだな
)
も有って無いような、無くって有るように見えた。と云って
無
(
む
)
はちっとも
現前
(
げんぜん
)
しない。ただ
好加減
(
いいかげん
)
に坐っていたようである。
夢十夜
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
そんな時には自分の信仰の内容を
現前
(
げんぜん
)
せしめようとしてもそれが出来ない。その代りに悲しい記憶が呼び出されて来る。そして自分の遁世したのを後悔するやうになつて来る。
パアテル・セルギウス
(新字旧仮名)
/
レオ・トルストイ
(著)
頭
(
あたま
)
の
巓邊
(
てつぺん
)
から
足
(
あし
)
の
爪先
(
つまさき
)
迄
(
まで
)
が
悉
(
こと/″\
)
く
公案
(
こうあん
)
で
充實
(
じゆうじつ
)
したとき、
俄然
(
がぜん
)
として
新天地
(
しんてんち
)
が
現前
(
げんぜん
)
するので
御座
(
ござ
)
います
門
(旧字旧仮名)
/
夏目漱石
(著)
女だと見下ろしながら、底気味の悪い思いをしなければならない場合が、日ごとに
現前
(
げんぜん
)
した。
明暗
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
我ながらよくこんなに器用に
起
(
た
)
っていられたものだと思う。第三の真理が
驀地
(
ばくち
)
に
現前
(
げんぜん
)
する。
吾輩は猫である
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
▼ もっと見る
それでお前はその自由を
放
(
ほう
)
り出そうとするのか。では自由を失った
暁
(
あかつき
)
に、お前は何物を
確
(
しか
)
と手に入れる事ができるのか。それをお前は知っているのか。御前の未来はまだ
現前
(
げんぜん
)
しないのだよ。
明暗
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
“現前”の意味
《名詞》
目の前に出現すること。目の前にあること。
(出典:Wiktionary)
現
常用漢字
小5
部首:⽟
11画
前
常用漢字
小2
部首:⼑
9画
“現”で始まる語句
現
現在
現場
現世
現身
現今
現象
現場不在証明
現実
現代