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猜
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すい
ふりがな文庫
“
猜
(
すい
)” の例文
ト、いへば
猟犬
(
かりいぬ
)
は
打点頭
(
うちうなず
)
き、「さもありなんさもこそと、某も
疾
(
と
)
く
猜
(
すい
)
したり。さらば御身が言葉にまかせて、某が名も名乗るべし。 ...
こがね丸
(新字旧仮名)
/
巌谷小波
(著)
○
三囲
(
みめぐり
)
祠あり。中流より望みてその
華表
(
とりい
)
の上半のみ見ゆるに、初めてこれを見る人も
猜
(
すい
)
してその三囲祠たるを知るべし。
水の東京
(新字旧仮名)
/
幸田露伴
(著)
徳川氏からの使の旨で秀吉の意を
猜
(
すい
)
すれば、秀吉は政宗が勝手な戦をして四方を蚕食しつつ其大を成すを
悦
(
よろこ
)
ばざること分明であることが、政宗の
胷中
(
きょうちゅう
)
に映らぬことは無い。
蒲生氏郷
(新字新仮名)
/
幸田露伴
(著)
「われこのままに不具の犬とならば、年頃の宿願いつか
叶
(
かな
)
へん。この宿願叶はずば、
養親
(
やしないおや
)
なる文角ぬしに、また合すべき
面
(
おもて
)
なし」ト、
切歯
(
はぎしり
)
して
掻口説
(
かきくど
)
くに、鷲郎もその心中
猜
(
すい
)
しやりて
こがね丸
(新字旧仮名)
/
巌谷小波
(著)
或
(
あるい
)
は皇太孫の大位に登らざらんことを欲する者あり、太孫の年
少
(
わか
)
く
勇
(
ゆう
)
乏しき、自ら謙譲して諸王の
中
(
うち
)
の材雄に略大なる者に位を
遜
(
ゆず
)
らんことを欲する者ありしが
如
(
ごと
)
きをも
猜
(
すい
)
せしむ。
運命
(新字新仮名)
/
幸田露伴
(著)
▼ もっと見る
「
喲
(
やよ
)
、黄金丸、今日はなにとてかくは
遅
(
おそ
)
かりし。待たるる身より待つわが身の、
気遣
(
きづか
)
はしさを
猜
(
すい
)
してよ。
去
(
いぬ
)
る日の事など思ひ出でて、安き心はなきものを」ト、
喞言
(
かこと
)
がましく聞ゆれば
こがね丸
(新字旧仮名)
/
巌谷小波
(著)
猜
漢検1級
部首:⽝
11画
“猜”を含む語句
猜疑
猜疑心
猜忌
猜疑深
猜忌邪曲
猜知
猜疑嫉妬
相猜疑
疑雲猜霧
疑猜
猜視
猜疑褊狭
媢嫉猜忌
猜忍
猜察力
猜察
嫌猜