營業しやうばい)” の例文
新字:営業
ふるくから、ひとつた有名いうめい引手茶屋ひきてぢやや。それが去年きよねん吉原よしはら火事かじけて、假宅かりたく營業しやうばいをしてたが、つゞけて營業しやうばいをするのには、なほしをしなくてはならぬ。
廓そだち (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
申すのもチト失禮しつれいでは有りますが常におやさしいおみつさん吾儕わたしは自分の子の樣に思つてゐませば營業しやうばいを休んでなりと駈歩行かけあるき御用を達てあげますよ是といふのも親孝行おやかうかう
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
爲ながらも餘りに不審ふしんと思ふ故此方に向ひてひざを進めちと失禮しつれいな事では御座れど營業しやうばいゆゑに貴君樣に伺ひまするは外でもなき只今おほつけられし彼お藥の調合にて弊家共も代をかさね此營業を致しを
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)