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煮出
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にだ
ふりがな文庫
“
煮出
(
にだ
)” の例文
梅干の餡は梅干の
酸味
(
すみ
)
をよく
煮出
(
にだ
)
してその
汁
(
つゆ
)
へ少しお酒を加えて
葛
(
くず
)
を溶き込んでドロドロにしたのです。梅餡は何にかけても
美味
(
おいしゅ
)
うございます
食道楽:春の巻
(新字新仮名)
/
村井弦斎
(著)
これを
粥
(
かゆ
)
としまた
鰹節
(
かつぶし
)
を
煮出
(
にだ
)
して
用
(
もちう
)
れば大に
裨益
(
ひえき
)
あればとて、
即時
(
そくじ
)
、
价
(
しもべ
)
を
馳
(
は
)
せて
贈
(
おく
)
られたるなど、余は
感泣
(
かんきゅう
)
措
(
お
)
くこと
能
(
あた
)
わず、
涕涙
(
ているい
)
しばしば
被
(
ひ
)
を
沾
(
うるお
)
したり。
瘠我慢の説:05 福沢先生を憶う
(新字新仮名)
/
木村芥舟
(著)
昼間でも、太陽を忘れているような、
生気
(
せいき
)
のない膳部番や、料理人や、老いたるお
賄頭
(
まかないがしら
)
が、十年一日の如く、
昆布
(
こぶ
)
の
煮出
(
にだ
)
し
汁
(
じる
)
のにおいの中に住んでいる。
新書太閤記:01 第一分冊
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
これは、紫紺という
桔梗
(
ききょう
)
によく
似
(
に
)
た草の
根
(
ね
)
を、
灰
(
はい
)
で
煮出
(
にだ
)
して
染
(
そ
)
めるのです。
紫紺染について
(新字新仮名)
/
宮沢賢治
(著)
沸立
(
にた
)
たせて
鰹節
(
かつぶし
)
を沢山入れて
煮出
(
にだ
)
しを取ってそれへ味淋を一合に
醤油
(
おしたじ
)
を一合ですからつまり三等分ですね。
食道楽:冬の巻
(新字新仮名)
/
村井弦斎
(著)
煮
常用漢字
中学
部首:⽕
12画
出
常用漢字
小1
部首:⼐
5画
“煮出”で始まる語句
煮出汁
煮出屋