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無礼講
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ぶれいこう
ふりがな文庫
“
無礼講
(
ぶれいこう
)” の例文
旧字:
無禮講
一行が市村座へついたのは
巳刻
(
よつ
)
(午前十時)すぎで、茶屋からすぐ桟敷へ通ると、
簾
(
みす
)
をおろして
無礼講
(
ぶれいこう
)
の酒宴がはじまった。
顎十郎捕物帳:11 御代参の乗物
(新字新仮名)
/
久生十蘭
(著)
救民を賑わし、町屋も業を休み、城中の諸士は、
無礼講
(
ぶれいこう
)
とあって、正月のように、昼から頬を赤く染めていた。
新書太閤記:06 第六分冊
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
安斉先生は昼ごろまで
辛抱
(
しんぼう
)
していたが、とうとう小用がしたいといいだした。富田さんが『かまいません。舟の中は
無礼講
(
ぶれいこう
)
ですから、船頭のようにこの
舷
(
ふなべり
)
からなさい』
苦心の学友
(新字新仮名)
/
佐々木邦
(著)
「おりゃアいつも
無礼講
(
ぶれいこう
)
で通っているから」と、おやじはにやりと赤い歯ぐきまで出して笑った。
耽溺
(新字新仮名)
/
岩野泡鳴
(著)
「さ、あとは
無礼講
(
ぶれいこう
)
でいきましょうや。昔の一年生になったつもりで、なあ、ソンキ」
二十四の瞳
(新字新仮名)
/
壺井栄
(著)
▼ もっと見る
なほ一層の好例は第三巻中の
相撲
(
すもう
)
、第八巻中の
無礼講
(
ぶれいこう
)
、及狂画
葛飾振
(
かつしかぶり
)
なるべし。
江戸芸術論
(新字新仮名)
/
永井荷風
(著)
何かちょっと
尾頭附
(
おかしらつき
)
で一
献
(
こん
)
差上げたいが、まアお聞き下さい、此の通り手狭ですからお座敷を別にする事も出来ませんから、孝助殿も
此処
(
こゝ
)
へ一緒にいたし、今日は
無礼講
(
ぶれいこう
)
で御家来でなく
怪談牡丹灯籠:04 怪談牡丹灯籠
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
林間に酒を暖めて
紅葉
(
こうよう
)
を焚く——夜は夜ながらに焚き火が風情をそえて、毎年この夜は放歌乱舞、剣をとっては
脆
(
もろ
)
くとも、酒杯にかけては、だいぶ豪の者が揃っていて、夜もすがらの
無礼講
(
ぶれいこう
)
だ。
丹下左膳:01 乾雲坤竜の巻
(新字新仮名)
/
林不忘
(著)
伊兵衛の
狛笛
(
こまぶえ
)
の一曲が終りますと、夜宴の
無礼講
(
ぶれいこう
)
はここにくずれて、阿佐ヶ谷連中の
能
(
のう
)
がかりを皮切りに、赤い顔をならべた郷士たちが、
野趣横溢
(
やしゅおういつ
)
な武蔵野歌を手拍子でうたえば、珍しく
江戸三国志
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
祭りのあいだは、微罪の者があっても、
徒
(
いたず
)
らに
縛
(
しば
)
るな。喧嘩があったら
宥
(
なだ
)
めてやれ。盗人を追うよりも、盗み心を起さぬよう、和気を
尊
(
たっと
)
んで窮民には施しをせい。——祭日中
無礼講
(
ぶれいこう
)
の札を建てよ。
新書太閤記:02 第二分冊
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
「
無礼講
(
ぶれいこう
)
じゃ」
江戸三国志
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
“無礼講”の解説
無礼講(ぶれいこう)とは、地位や身分の上下を取り払い楽しむという趣旨の宴会。
(出典:Wikipedia)
無
常用漢字
小4
部首:⽕
12画
礼
常用漢字
小3
部首:⽰
5画
講
常用漢字
小5
部首:⾔
17画
“無礼”で始まる語句
無礼
無礼者
無礼者奴
無礼至極
無礼呼
無礼打
無礼極
無礼討
無礼過
無礼妄言