火竜かりゅう)” の例文
旧字:火龍
小波さざなみ火竜かりゅう——の組太刀、並びに極意を授け、また娘椙江とめあわせて八重樫の家名を相続させたいと思う。
半化け又平 (新字新仮名) / 山本周五郎(著)
機関砲の火が、火竜かりゅうのふく焔のように、中空に光った。つづいて、フーラー毒ガス弾が発射せられ、しばしの間、わが『富士』は毒ガスの煙につつまれてしまった。
昭和遊撃隊 (新字新仮名) / 平田晋策(著)
ほう火竜かりゅう他方たほう水竜すいりゅう——つまりよういんとのべつはたらきがくわわるから、そこにはじめてあの雷鳴らいめいだの、稲妻いなづまだのがおこるので、あめくらべると、この仕事しごとほうはるかに手数てすうがかかるのじゃ……。