消魂けたゝま)” の例文
おつぎは勘次かんじないとき牝鷄めんどり消魂けたゝましくいてればぐにとやのぞいてあたゝかいたまごひとつをつて卯平うへいむしろころがしてやることもあつた。
(旧字旧仮名) / 長塚節(著)
萬望どうぞ、おゆるしをねがひます』とあいちやんは消魂けたゝましいこゑさけんで、ふたゝ手早てばや彼等かれらひろげました。
愛ちやんの夢物語 (旧字旧仮名) / ルイス・キャロル(著)
それは入学式の日のことであるが、消魂けたゝましいベルが鳴ると三人の先生が大勢の父兄たちを案内して控所へ来、手に持つた名簿を開けていち/\姓名を呼んで、百五十人を三組に分けた。
途上 (新字旧仮名) / 嘉村礒多(著)
一人の猟人は消魂けたゝましく
後の業平文治 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)