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海鳴
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うみなり
ふりがな文庫
“
海鳴
(
うみなり
)” の例文
証拠には、吊床——の上に戻ろうとした時、
猛
(
たけ
)
り狂う
海鳴
(
うみなり
)
の音や、例の無気味なきしみ音を、はっきり身近に感ずることが出来た。
秘境の日輪旗
(新字新仮名)
/
蘭郁二郎
(著)
彼は少しも立止ったり、あとをふりかえったりしないで、どんどん先を急ぐうちに、やがて遠くから
海鳴
(
うみなり
)
の音が聞えて来ました。
ワンダ・ブック――少年・少女のために――
(新字新仮名)
/
ナサニエル・ホーソーン
(著)
足元には、白い泡をうかべた荒潮が、
或
(
あるい
)
は高く、或は低く満ち引きしています。そして
海鳴
(
うみなり
)
のような音さえ聞えるのです。
怪塔王
(新字新仮名)
/
海野十三
(著)
聞き
澄
(
すま
)
すと、潟の水の、
汀
(
みぎわ
)
の
蘆間
(
あしま
)
をひたひたと
音訪
(
おとず
)
れる
気勢
(
けはい
)
もする。……風は死んだのに、遠くなり、近くなり、汽車が
谺
(
こだま
)
するように、ゴーと響くのは
海鳴
(
うみなり
)
である。
鷭狩
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
しきりと、
海鳴
(
うみなり
)
の音が
先刻
(
さっき
)
から胸底に騒いでいる所である。八雲は、はっとして、そこを閉めた
篝火の女
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
▼ もっと見る
大王椰子
(
だいおうやし
)
の葉がざわざわとゆれて、遠くの方で、かすかに、
海鳴
(
うみなり
)
の音がしている。
昭和遊撃隊
(新字新仮名)
/
平田晋策
(著)
あのおそろしいゴーゴン達がいるのでした! 彼等は雷のような
海鳴
(
うみなり
)
の音で、いい気持になって、ぐっすり寝込んでいました。
ワンダ・ブック――少年・少女のために――
(新字新仮名)
/
ナサニエル・ホーソーン
(著)
北の海なる
海鳴
(
うみなり
)
の鐘に似て凍る時、音に聞く……
安宅
(
あたか
)
の関は、この
辺
(
あたり
)
から海上三里、弁慶がどうしたと? 石川県
能美郡
(
のみごおり
)
片山津の、
直侍
(
なおざむらい
)
とは、こんなものかと、客は
広袖
(
どてら
)
の襟を
撫
(
な
)
でて
鷭狩
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
海鳴
(
うみなり
)
のように砲声がどよめいている。
昭和遊撃隊
(新字新仮名)
/
平田晋策
(著)
海
常用漢字
小2
部首:⽔
9画
鳴
常用漢字
小2
部首:⿃
14画
“海”で始まる語句
海
海岸
海嘯
海鼠
海苔
海老
海月
海原
海辺
海人