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油然
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ゆぜん
ふりがな文庫
“
油然
(
ゆぜん
)” の例文
靈
(
れい
)
なる
哉
(
かな
)
この石、
天
(
てん
)
の
雨
(
あめ
)
降
(
ふら
)
んとするや、
白雲
(
はくうん
)
油然
(
ゆぜん
)
として
孔々
(
こう/\
)
より
湧出
(
わきい
)
で
溪
(
たに
)
を
越
(
こ
)
え
峯
(
みね
)
を
摩
(
ま
)
する其
趣
(
おもむき
)
は、
恰度
(
ちやうど
)
窓
(
まど
)
に
倚
(
よ
)
つて
遙
(
はる
)
かに
自然
(
しぜん
)
の
大景
(
たいけい
)
を
眺
(
なが
)
むると
少
(
すこし
)
も
異
(
ことな
)
らないのである。
石清虚
(旧字旧仮名)
/
国木田独歩
(著)
その時僕の主我の
角
(
つの
)
がぼきり折れてしまって、なんだか
人懐
(
ひとなつ
)
かしくなって来る。いろいろの古い事や友の上を考えだす。その時
油然
(
ゆぜん
)
として僕の心に浮かんで来るのはすなわちこれらの人々である。
忘れえぬ人々
(新字新仮名)
/
国木田独歩
(著)
油
常用漢字
小3
部首:⽔
8画
然
常用漢字
小4
部首:⽕
12画
“油”で始まる語句
油
油揚
油断
油壺
油画
油蝉
油斷
油火
油単
油煙