沖合おきあ)” の例文
あるのこと、沖合おきあいで、汽船きせん衝突しょうとつして、一そうはしずみ、ついに行方不明ゆくえふめいのものが、八にんあったそうだ。あのひとは、うみへくぐる名人めいじんだってな。
海が呼んだ話 (新字新仮名) / 小川未明(著)
つきあかるいしまでは、そのよる少女しょうじょは、うたをうたいました。そして、しまをはなれて、いく沖合おきあいには、ふね破片はへんただよい、そのうえあおとりがとまって、しおのまにまにながされていました。
船の破片に残る話 (新字新仮名) / 小川未明(著)