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沓形
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くつがた
ふりがな文庫
“
沓形
(
くつがた
)” の例文
其處
(
そこ
)
の
町屋
(
まちや
)
を、
馬
(
うま
)
の
沓形
(
くつがた
)
に
一廻
(
ひとまは
)
りして、
振返
(
ふりかへ
)
つた
顏
(
かほ
)
を
見
(
み
)
ると、
額
(
ひたひ
)
に
隱
(
かく
)
れて
目
(
め
)
の
窪
(
くぼ
)
んだ、
頤
(
あご
)
のこけたのが、かれこれ四十ぐらゐな
年
(
とし
)
であつた。
城崎を憶ふ
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
(著)
だがそれはあの無心な奔放な雅致を、技巧で作為しようとする
悪戯
(
いたずら
)
に過ぎない。原作は別として、あの「
沓形
(
くつがた
)
」と称する茶碗の如き、醜の醜である。
工芸の道
(新字新仮名)
/
柳宗悦
(著)
草に巨人の足跡の如き、
沓形
(
くつがた
)
の峯の
平地
(
ひらち
)
へ出た。
巒々
(
らんらん
)
相迫
(
あいせま
)
った、かすかな空は、清朗にして、
明碧
(
めいへき
)
である。
栃の実
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
後にできた
沓形
(
くつがた
)
とか傘形とかの茶碗は、例外なく醜いものです。
民芸とは何か
(新字新仮名)
/
柳宗悦
(著)
馬の
沓形
(
くつがた
)
の畠やや
中窪
(
なかくぼ
)
なのが一面、青麦に菜を添え、紫雲英を
畔
(
くろ
)
に敷いている。……真向うは、この辺一帯に赤土山の
兀
(
は
)
げた中に、ひとり
薄萌黄
(
うすもえぎ
)
に包まれた、土佐絵に似た峰である。
瓜の涙
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
“沓形(
鴟尾
)”の解説
鴟尾(しび)とは、瓦葺屋根の大棟の両端につけられる飾りの一種である。訓読みではとびのおと読む。沓(くつ)に似ていることから沓形(くつがた)とも呼ばれる。鴟吻(しふん)とも。
(出典:Wikipedia)
沓
漢検準1級
部首:⽔
8画
形
常用漢字
小2
部首:⼺
7画
“沓”で始まる語句
沓
沓脱
沓掛
沓脱石
沓石
沓下
沓音
沓足袋
沓野
沓巻