“永洗”の読み方と例文
読み方割合
えいせん100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
「そうかい。いいねえ丸髷。こう背のすらりとした。よく小説本の口絵などにある、永洗えいせんという人がいた女のように眉毛まみげのぼうっといたような顔のひとさ」
うつり香 (新字新仮名) / 近松秋江(著)
永洗えいせん系統の井川洗厓いかわせんがいが、十年一日の如く、万人向きの美人を描いて、あきもあかれもせぬところは、これまた一つの力であり、年英としひで門下の英朋は、美人を描くことにおいては
大菩薩峠:25 みちりやの巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)
おなじ半帕ハンケチでも、金澤かなざは貸本屋かしほんや若妻わかづまふのが、店口みせぐち暖簾のれんかたけた半身はんしんで、でれりとすわつて、いつも半帕ハンケチくちくはへて、うつむいてせたは、永洗えいせん口繪くちゑ艷冶えんやてい眞似まね
麻を刈る (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)