“えいせん”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
潁川33.3%
永洗26.7%
穎川13.3%
頴川13.3%
永銭6.7%
鋭尖6.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
「——司馬徽しばきあざな徳操とくそう。また道号を水鏡すいきょう先生と申されます。生れは潁川えいせんですから黄巾の乱なども、よく見聞しておいでになります」
三国志:06 孔明の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
永洗えいせん系統の井川洗厓いかわせんがいが、十年一日の如く、万人向きの美人を描いて、あきもあかれもせぬところは、これまた一つの力であり、年英としひで門下の英朋は、美人を描くことにおいては
大菩薩峠:25 みちりやの巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)
日本の陶工の中で、作からいって一番傑出している一人は穎川えいせんです。私は彼の赤絵の素敵な美しさに心を引かれます。個人陶であり在銘陶でありますから、必然上手物じょうてものなのです。
民芸とは何か (新字新仮名) / 柳宗悦(著)
頴川えいせんの太守、史祈しきという人がそれを聞いて、彼は妖法をおこなう者であると認め、役所へよび寄せて成敗しようと思った。召されて劉が出頭すると、太守はおごそかに言い渡した。
「ええと、人夫は、二十五歳から五十歳まででしたナ。永銭えいせんで昼夜の手当、および昼飯料ひるめしりょうをくだされる……確かそうでございましたな?」
丹下左膳:03 日光の巻 (新字新仮名) / 林不忘(著)
そのあやしさ、その悠揚ゆうようさ、その鋭尖えいせんさを、目に見、耳に知り、五体に感知するのは今が最初で、しかも、相当の修業者であるとすれば、相手の一身に、みじん、隙も退け目もないのは
雪之丞変化 (新字新仮名) / 三上於菟吉(著)