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氷店
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こおりみせ
ふりがな文庫
“
氷店
(
こおりみせ
)” の例文
隣地の町角に、平屋
建
(
だて
)
の小料理屋の、夏は
氷店
(
こおりみせ
)
になりそうなのがあるのと、通りを隔てた一方の角の二階屋に、お泊宿の
軒行燈
(
のきあんどん
)
が見える。
薄紅梅
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
一、古来季寄になき者もほぼ
季候
(
きこう
)
の一定せる者は季に用ゐ得べし。例へば紀元節、
神武天皇祭
(
じんむてんのうさい
)
等時日一定せる者は論を
俟
(
ま
)
たず、
氷店
(
こおりみせ
)
を夏とし焼芋を冬とするも可なり。
俳諧大要
(新字旧仮名)
/
正岡子規
(著)
二の
氷店
(
こおりみせ
)
や西洋料理亭の
煩雑
(
はんざつ
)
な色彩が
畸形
(
きけい
)
な三角の旅館と白い大鉄橋風景の右
袂
(
たもと
)
に仕切られる。
木曾川
(新字新仮名)
/
北原白秋
(著)
氷店
(
こおりみせ
)
の
白粉首
(
しろくび
)
にも、桜木町の赤襟にもこれほどの美なるはあらじ、ついぞ見懸けたことのない、大道店の掘出しもの。流れ渡りの
旅商人
(
たびあきんど
)
が、因縁は知らずここへ
茣蓙
(
ござ
)
を広げたらしい。
黒百合
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
氷店
(
こおりみせ
)
、
休茶屋
(
やすみぢゃや
)
、赤福売る店、一膳めし、
就中
(
なかんずく
)
、
鵯
(
ひよどり
)
の鳴くように、けたたましく
往来
(
ゆきき
)
を呼ぶ、貝細工、寄木細工の小女どもも、昼から夜へ
日脚
(
ひあし
)
の淀みに
商売
(
あきない
)
の
逢魔
(
おうま
)
ヶ
時
(
どき
)
、
一時
(
ひとしきり
)
鳴
(
なり
)
を鎮めると
浮舟
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
▼ もっと見る
観世物
(
みせもの
)
小屋が、
氷店
(
こおりみせ
)
に
交
(
まじ
)
っていて、
町外
(
まちはずれ
)
には芝居もある。
黒百合
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
氷
常用漢字
小3
部首:⽔
5画
店
常用漢字
小2
部首:⼴
8画
“氷”で始まる語句
氷
氷柱
氷嚢
氷雨
氷室
氷川
氷山
氷罅
氷島
氷見