“氷店”の読み方と例文
読み方割合
こおりみせ100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
隣地の町角に、平屋だての小料理屋の、夏は氷店こおりみせになりそうなのがあるのと、通りを隔てた一方の角の二階屋に、お泊宿の軒行燈のきあんどんが見える。
薄紅梅 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
一、古来季寄になき者もほぼ季候きこうの一定せる者は季に用ゐ得べし。例へば紀元節、神武天皇祭じんむてんのうさい等時日一定せる者は論をたず、氷店こおりみせを夏とし焼芋を冬とするも可なり。
俳諧大要 (新字旧仮名) / 正岡子規(著)
二の氷店こおりみせや西洋料理亭の煩雑はんざつな色彩が畸形きけいな三角の旅館と白い大鉄橋風景の右たもとに仕切られる。
木曾川 (新字新仮名) / 北原白秋(著)