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水量
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みずかさ
ふりがな文庫
“
水量
(
みずかさ
)” の例文
関ノ藤川、牧田川、相川、
杭瀬
(
くいぜ
)
川など、関ヶ原の曠野と盆地をうねる河川は真っ赤に濁り、
滔々
(
とうとう
)
と、泡を噛んで太い
水量
(
みずかさ
)
を押し流していた。
大谷刑部
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
水量
(
みずかさ
)
の増した、河面をゆるく
推進機
(
スクリュー
)
が掻きはじめ、この神秘の男を乗せた、船尾灯が遠く雨脚のなかに消えてゆくのだった。
地虫
(新字新仮名)
/
小栗虫太郎
(著)
たっぷりと
水量
(
みずかさ
)
があって、それで粘土質のほとんど壁を塗ったような深い溝を流れるので、水と水とがもつれてからまって、
揉
(
も
)
みあって、みずから音を発するのである。
武蔵野
(新字新仮名)
/
国木田独歩
(著)
思い出は路ばたの石ころにも満ちている。雨に
水量
(
みずかさ
)
を増した早瀬も不倫の物語を笑うように流れている。風もわたしの耳のそばで、私たちの不義を大きく
囃
(
はや
)
し立てていた。
世界怪談名作集:12 幻の人力車
(新字新仮名)
/
ラデャード・キプリング
(著)
自分と自分が哀れになって、彼は根限り
哭
(
な
)
き
喚
(
わめ
)
いた。後からあとからと大粒な涙がこみ上げて来た。それが河へ落ちた。
水量
(
みずかさ
)
が増した。浪となってひたひたと与惣次の足を洗った。
釘抜藤吉捕物覚書:04 槍祭夏の夜話
(新字新仮名)
/
林不忘
(著)
▼ もっと見る
山を越え、河を渡り、どうして
京都
(
みやこ
)
へ行かれましょう。一杯になった壺の涙を、湖水の中へ捨てました。と琵琶湖の
水量
(
みずかさ
)
が、一時に増したと申します。で小舟はユラユラと、沖へ出かけて行きました
神州纐纈城
(新字新仮名)
/
国枝史郎
(著)
河はもうこの
一降
(
ひとふ
)
りで
水量
(
みずかさ
)
を増していた。濁流が瀬の石に白い泡を噛んでいる。五条まで下がれば橋はあるが、範宴は浅瀬を見まわしてそこを
渡渉
(
こえ
)
て行こうとする。
親鸞
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
昨夜の大雨に
水量
(
みずかさ
)
を増した掘割が、明けやらぬ空を映してどんより
淀
(
よど
)
んでいる。
釘抜藤吉捕物覚書:03 三つの足跡
(新字新仮名)
/
林不忘
(著)
でまた湖水へ
覆
(
あ
)
けました。
水量
(
みずかさ
)
が増したと申します
神州纐纈城
(新字新仮名)
/
国枝史郎
(著)
“水量”の意味
《名詞》
(context、physics)水の量の多寡、及びその分量。
(出典:Wiktionary)
水
常用漢字
小1
部首:⽔
4画
量
常用漢字
小4
部首:⾥
12画
“水”で始まる語句
水
水際
水底
水溜
水上
水面
水晶
水嵩
水車
水瓶