權現堂ごんげんだう)” の例文
新字:権現堂
權現堂ごんげんだうの力松といふ男を用心棒にやとひ入れ、自分は母屋おもやから廊下續きの離屋の二階に住んで、娘と下女のお石と、番頭の周助と、用心棒の力松の外には
便たよりに一筋道すぢみち權現堂ごんげんだうの村中へ來懸きかゝをりしもさつと吹來る川風に提灯ちやうちんきえて眞のやみとなりしかば平兵衞は南無さんあかりがきえては一あしも歩行れぬとてこしをさぐり用意の火打を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
殘らず白状はくじやうすべしとするどく問糺とひたゞされしかば段右衞門は此時このときはじめてハツトいつ歎息たんそくなしまこと天命てんめいは恐ろしきものなり然ば白状つかまつらんと居なほり扨も權現堂ごんげんだうつゝみに於て穀屋平兵衞を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
呼出して相尋あひたづねし所其方儀先達せんだつて同宿なる穀屋平兵衞と申者を權現堂ごんげんだう村小篠堤に於て殺害に及び金子百兩を奪取うばひとり其後にまた慈恩寺村にて博奕ばくち之有處にこう宿じゆくの鎌倉屋金兵衞と申者を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)