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機
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はづ
ふりがな文庫
“
機
(
はづ
)” の例文
ビスマルクが或時
仲善
(
なかよ
)
しの友達と連立つて猟に出た事があつた。すると、
何
(
ど
)
うした
機
(
はづ
)
みか友達は足を踏み滑らして
沼地
(
ぬまぢ
)
に
陥
(
はま
)
つた。
茶話:03 大正六(一九一七)年
(新字旧仮名)
/
薄田泣菫
(著)
左へ躱した自動車は、躱し方が余りに急であつた為、
機
(
はづ
)
みを打つてそのまゝ、左手の岩崖を墜落しさうな勢ひを示した。
真珠夫人
(新字旧仮名)
/
菊池寛
(著)
さう云つて、捕へられてゐた腕を、スラリと抜くと、澤田はその
機
(
はづ
)
みで、一間ばかりひよろひよろと下へ滑つて行つたが、其処で一寸踏み止まると
真珠夫人
(新字旧仮名)
/
菊池寛
(著)
「見ろ。どの木の花もが笑ひかからうとして、ただ
機
(
はづ
)
みを待つてゐるやうぢや。——急いで
羯皷
(
かつこ
)
を持つてまゐれ。」
独楽園
(新字旧仮名)
/
薄田泣菫
(著)
彼女は、その人の催した園遊会で、妙な
機
(
はづ
)
みから、激しい言葉を交して以来、その男の顔付や容子が、悪夢の名残りのやうに、彼女の頭から離れなかつた。
真珠夫人
(新字旧仮名)
/
菊池寛
(著)
▼ もっと見る
皆が有頂天になつて騒ぎ立つてゐる一刹那、どうした
機
(
はづ
)
みか氷はばり/\と音を立てて割れた。そして四人が四人とも、その割れ目に
陥
(
お
)
ち込んで死んでしまつた。
茶話:04 大正七(一九一八)年
(新字旧仮名)
/
薄田泣菫
(著)
詩人よりは幾らか辛抱強かつたと見えて、そんななかに平気で書き物をしてゐたが、どうした
機
(
はづ
)
みか甥の投げた毬が、間違つて王のよりかかつてゐる
卓子
(
テーブル
)
の上に落ちて来た。
茶話:05 大正八(一九一九)年
(新字旧仮名)
/
薄田泣菫
(著)
「なに、豆腐だつて。」根岸氏は膝を乗出す
機
(
はづ
)
みに椅子から滑り落ちさうにした。
茶話:04 大正七(一九一八)年
(新字旧仮名)
/
薄田泣菫
(著)
機
(
はづ
)
みを
喰
(
く
)
つて
閾越
(
しきゐご
)
しに庭に転げ込んで来るので、直ぐ
手捕
(
てどり
)
にする事が出来る。
茶話:02 大正五(一九一六)年
(新字旧仮名)
/
薄田泣菫
(著)
機
常用漢字
小4
部首:⽊
16画
“機”を含む語句
機会
機會
昇降機
機械
上機嫌
時機
起重機
機関
機智
動機
制動機
好機
機織
弾機
機構
機能
推進機
御機嫌伺
機関室
飛行機
...