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横奪
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よこど
ふりがな文庫
“
横奪
(
よこど
)” の例文
「嫌だねえ、万一お静さんから親分を
横奪
(
よこど
)
りするような事があったら、このお町さんが生かしちゃおかないって、そう言っておくれ」
銭形平次捕物控:024 平次女難
(新字新仮名)
/
野村胡堂
(著)
「端公二人には、充分な金をくれてやり、そして『宋公明の身は、梁山泊で
横奪
(
よこど
)
りされた』といわせてみたらどんなものでしょう」
新・水滸伝
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
「頭目、そ、その扇型のやつはどうしたのです。それはいつか、猫女めに
横奪
(
よこど
)
りされたはずじゃありませんか」
少年探偵長
(新字新仮名)
/
海野十三
(著)
「お松様、あなたが、坊ちゃまを
横奪
(
よこど
)
りなさるんですか。坊ちゃまの
周囲
(
まわり
)
には怖い人ばかり附いていますね」
大菩薩峠:21 無明の巻
(新字新仮名)
/
中里介山
(著)
私は自分の
軽率
(
かるはずみ
)
から、他人の妻を
横奪
(
よこど
)
りした事になるではないか。
ドグラ・マグラ
(新字新仮名)
/
夢野久作
(著)
▼ もっと見る
途中で
横奪
(
よこど
)
りされてしまったというのである。なんのことはない、その泣き
言
(
ごと
)
を訴えにここへ馳け込んで来たようなものだった。
新・水滸伝
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
紅屋へ入り込んで、主人や彦太郎を脅し、
身上
(
しんしょう
)
の半分くらいは
横奪
(
よこど
)
りしようとしたが、番頭の彦太郎が忠義者で、どうしてもうまく行かなかった。
銭形平次捕物控:127 弥惣の死
(新字新仮名)
/
野村胡堂
(著)
ようし、それならこっちも上わ手をいって、
横奪
(
よこど
)
りしてやろうというわけ。……どうですえ、旦那、ご分別は
新・水滸伝
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
「知れた事を言えッ、この女は近頃の大物だ。手前などに
横奪
(
よこど
)
りされてたまるものか」
銭形平次捕物控:006 復讐鬼の姿
(新字新仮名)
/
野村胡堂
(著)
すべてのいきさつを
懇
(
ねんご
)
ろに
諭
(
さと
)
されたら、それでもなお、自分を本位田家の仇とはよもいいきれまい、また息子の嫁を
横奪
(
よこど
)
りして逃げた
曲者
(
しれもの
)
ともまさか
怨
(
うら
)
むまい。
宮本武蔵:04 火の巻
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
おいらの手から
横奪
(
よこど
)
りした、あの
鷲
(
わし
)
をかえせ、おいらの手にタッタいまかえせ!
神州天馬侠
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
「——
攫
(
さら
)
われてなろうか、夜光の短刀。ここまで事を
漕
(
こ
)
ぎつけて来ながら、日本左衛門ともあろうものが、お蝶のような小娘ずれに、
横奪
(
よこど
)
りされたと言われちゃあ、末世末代、緑林仲間の笑われぐさ」
江戸三国志
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
目については、途中、敵の手に
横奪
(
よこど
)
りされる
惧
(
おそ
)
れがある。
黒田如水
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
もともと一年か半年の間に
横奪
(
よこど
)
りした都府であるから。
三国志:03 群星の巻
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
横
常用漢字
小3
部首:⽊
15画
奪
常用漢字
中学
部首:⼤
14画
“横”で始まる語句
横
横町
横柄
横面
横着
横浜
横合
横川
横臥
横腹