村中むらじゅう)” の例文
たちまちブクブクと水底みずそこしずんでしまいました。しばらくぎてからそのこと発見はっけんされて村中むらじゅう大騒おおさわぎとなりました。
五「旦那様しっかり遣っておくんなせえ、村中むらじゅうが付いて居りやすから確かりやってお呉んなせえ」
塩原多助一代記 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
村中むらじゅうがそのわずかずつのおかねしあっても、まだかねを一つつくるにはりなかった。
ごんごろ鐘 (新字新仮名) / 新美南吉(著)
それとも江戸へけえろうかと思う事も有るが、お前が此処に居るうちうしても離れる事は出来ないが、村中むらじゅうで憎まれてるから土手に待伏でもして居て向臑むこうずねでも引払ひっぱらわれやアしねえかと心配でのう
真景累ヶ淵 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)