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朱色
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しゅいろ
ふりがな文庫
“
朱色
(
しゅいろ
)” の例文
其が
夥間
(
なかま
)
の一人だつたのが分つたから、声を掛けると、
黒人
(
くろんぼ
)
が
突倒
(
つきたお
)
して、船は其のまゝ
朱色
(
しゅいろ
)
の海へ、ぶく/\と出たんだとさ……可哀相ねえ。
印度更紗
(新字旧仮名)
/
泉鏡花
(著)
燃え下がった
蝋燭
(
ろうそく
)
の長く延びた
心
(
しん
)
が、上の
端
(
はし
)
は白くなり、その下は
朱色
(
しゅいろ
)
になって、
氷柱
(
つらら
)
のように垂れた蝋が下にはうずたかく
盛
(
も
)
り上がっている。
佐橋甚五郎
(新字新仮名)
/
森鴎外
(著)
あざやかに潤いがあるとでも言ったらよいか。藪から乗り出した
冬青
(
もち
)
の木には赤い実が沢山なってる。渋味のある
朱色
(
しゅいろ
)
でいや味のない古雅な色がなつかしい。
隣の嫁
(新字新仮名)
/
伊藤左千夫
(著)
僕んちはここから十三丁も離れているが、
高台
(
たかだい
)
に在るせいか、家の屋上からあのネオン・サインがよく見える。それは
朱色
(
しゅいろ
)
の
入墨
(
いれずみ
)
のように、
無気味
(
ぶきみ
)
で、ちっとも動かない。
電気看板の神経
(新字新仮名)
/
海野十三
(著)
会場へ入るには
手頸
(
てくび
)
のところに
入墨
(
いれずみ
)
してある会員番号を、黙って入口の小窓の内に示せばよかった。だから僕にも「
紅
(
べに
)
四」と
朱色
(
しゅいろ
)
の記号が
彫
(
ほ
)
ってあり、それは死ぬまで決して消えはしないのである。
人造人間殺害事件
(新字新仮名)
/
海野十三
(著)
“朱色”の解説
朱色(しゅいろ、しゅしょく、しゅういろ)は色の一つ。朱肉のような、やや黄を帯びた赤色について呼ばれる。JIS慣用色名では「あざやかな黄みの赤」(略号 vv-YR)と定義している。中国や日本の伝統色名である。単に朱(しゅ)ともいう。暖色のひとつ。
(出典:Wikipedia)
朱
常用漢字
中学
部首:⽊
6画
色
常用漢字
小2
部首:⾊
6画
“朱”で始まる語句
朱
朱塗
朱雀
朱鞘
朱鷺色
朱実
朱欒
朱羅宇
朱総
朱泥